株式会社Casa TECH BLOG

日々、FAX/電話/紙等リアルと戦う事業系IT部門の戦士たちのブログです。

AWSの最安リージョンでlatencyを調べる。

こんにちは。 Casaの藤井です。

AWSSummit2022で主にAWSのコストダウンについてお話しさせていただきました。

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最近の激しい円安にはドル決済のAWS利用者として忸怩たる思いを持っています。 現状更なる劇的なコストダウンは厳しいと思っていたところ、以下ブログでリージョンを変えることでコストダウンしている人がいるのを知りました。

www.koemu.com

この方はオレゴンリージョンを使うことで東京で作成するよりも30%ほどインスタンス費用を削減しているようです。

なるほど。本番で latency を求められるものは難しいけど、検証や開発・砂場 であれば安いリージョンでも良いかと思い、 弊社でよく使っているt4g.largeでもっと安いリージョンはないかとAmazon EC2の価格表で探してみることにしました。

まずは東京リージョン

0.0864 USD これを基準として他を見ていきます。

AWSの新しいサービスがいち早くリリースされそうなバージニア北部リージョンでは 0.0672 USD

25%offぐらいですね。 なかなか魅力的な数字です。

t4gのあるリージョンは限られていますが、最安を探してみますと、、、

0.0448 USD!!!

なんと東京のほぼ半額のところがありました。インドのムンバイです。

リージョンを国外にして一番気になるのがlatencyです。 そこで東京からの速度を以下ブログを参考に測ってみました。

dev.classmethod.jp

東京のローカルマシンから
東京リージョンは
  26.2ms
ムンバイへは
  259.4ms

約10倍ですが、この程度なら本番でもサービスによっては許容できるかと思います。 CDN で処理できるサービスであれば、
   46ms
でほぼ影響がないですね。

試しに検証環境をムンバイに移動してみることにします。

因みにm5.largeだとあまりコストは変わらないようです。

東京 0.124 USD
バージニア北部・オハイオオレゴン 0.096 USD
北カリフォルニア 0.112 USD
ムンバイ 0.101 USD

それではこのブログが誰かのためになる事を祈念して。 ご購読ありがとうございました。

2022/07/19追記 取扱データが国外に保存されることは少し気にするといいかもしれません。